こんばんは!IT女子のちーさんです。
以前のブログ記事で、Startup Weekend Sendaiに参加しましたということを書きましたが、今回はその中でも印象的だった「Husler(詐欺師)」について紹介します。
Startup Weekendのブログ記事はこちら。
Startup Weekendは、リーンスタートアップという手法に基づいて行われています。
リーンスタートアップは、アイデアを作る⇒製品を測る⇒データから学ぶというループを繰り返す、というものです。
この中の、製品を測る人がHustler(詐欺師)です。
詐欺師ってどういうこと?
なぜできあがった製品を測ることが詐欺なのか?最初はわかりませんでした。
しかし、このイベントに参加する中で、その理由がわかりました。
「製品を測る」とは、できあがった製品が本当にターゲット顧客に使ってもらえるのかを調査するということです。
まずは比較のため、詐欺師でない人の測り方を紹介します。
製品ができたとして、この製品を顧客が使ってくれるかどうか調べるときに、詐欺師でない人は顧客にこう言います。
「いま、こういうアイデアで製品を作っていて、試作用として、この製品を作ってみたんだけど、ちょっと使ってみて感想をくれないかな?まだ、ニーズを調査しているところで、本当に販売するかどうかはわからないんだけどね」
すべて正直に話し、顧客にフィードバックを依頼しています。
一方で、詐欺師はこう言います。
「私たち〇〇社は、この製品をリリースしました。ご興味を持った方はこちらのURLをクリックして、フォームからお申込みください」
実際にはまだ製品をリリースしてないのに、偽のwebサイトを作り、あたかもリリースしたかのように顧客に語り、本当は申込みなどできない架空の問い合わせフォームを設けます。
違いはわかりましたよね。
これが、詐欺です。
では、なぜこんなことをする必要があるのでしょう?
詐欺によって、顧客の本音を見出す
先述の、詐欺師でない人が顧客に求めているフィードバックは、「試作品の製品に対する感想」です。
これでは、顧客の本音が聞けない可能性が高いです。
なぜなら、今まで見たことのない製品に対して自分の将来の行動を予測するのは、困難だからです。
製品を試作品としてみせても、返ってくる反応としては「いいんじゃない?」とか「ここを改善してみたら?」といったことになると思います。
製品に対してアドバイスはもらえても、その製品を本当に使うかということに対して本音の答えが得られないということです。
一方で、偽のwebサイトと申込みフォームの方はどうでしょうか。
こちらが顧客に求めているフィードバックは、「申込みフォームへのクリック率」です。
何人がwebサイトを訪れて、そのうち何人がURLをクリックしたか、です。
ここで、クリックをした人というのは、少なくともそれをみたときに「欲しい」「気になる」と感じたと言えると思います。
本当に製品ができたときに、買ってくれる可能性が高い人たちです。
これは、製品の説明をして「ほしいですか?」と聞くよりも、正確な計測です。
以上の理由から、詐欺によって新しい製品に対する顧客の本音がわかるのです。
第5回Startup Weekend SendaiでのHustler体験
今回参加したStartup Weekend Sendaiで、私はHustlerの役割をしました。
私たちのチームは、製品としてwebサイト考えていました。
そこで、完全にフィクションの偽webサイトを作り、社名(仮)のついた偽SNSアカウントを作り、ネット上のコミュニティに投稿するということを行いましたw
途中から、本当に起業した気分になっちゃいました(笑)。
検証としては、お金を払うようなボタンをどのくらいの人がクリックしたかをGoogleアナリティクスを使ってカウントしました。
私は、これまで「詐欺師でない検証のやり方」ばかりおこなってきていて、自分で記事を書きながらも反省しているところです(^^;
今後、新規事業のニーズ調査をする時に役立てたいと思います。