AI×位置情報のリマインダーアプリ「ピクレトリ」のマネタイズ方法を探ってみた
こんにちは!ビジネス系IT女子のちーさんです。
今回は、前回紹介したリマインダーアプリ「ピクレトリ」について、今後どのようなマネタイズが可能になるか探っていきたいと思います。
前回の記事はこちら↓
ちなみに、ピクレトリを運営する会社は、株式会社nextremerです。AIを活用したサービスを提供しているようです。
ホームページでは、ピクレトリは「言語理解という技術を用い、予定に関する人の言葉を理解し人の代わりにリマインドする」という説明がされています。
アプリを見る限り、ピクレトリは現在売上を上げていないと考えられます。
提供も無料ですし、アプリ内の広告も一切表示されません。
ただ、企業がお金を生まないアプリを単なる親切心で作ることはありえないので、これからピクレトリがどのようなビジネスモデルで存続していくのか、考えてみます。
マネタイズのパターンを3つ考えてみました。
パターン1 有料機能の追加
1つめは、現在無料で提供している機能はそのままに、新たにより便利な有料機能を提供してその分で収益を上げるという方法です。「フリーミアム」と呼ばれてるモデルです。
アプリのマネタイズとしてはよくあるものですね。
ピクレトリは、割と新しいサービスですので、現在はとにかくダウンロードしてもらうためにすべての機能を無料で提供して知名度アップを図っていると考えられます。
ある程度アプリが広まってユーザーが定着したら、既存機能に関わる有料機能を追加していきます。すでにアプリに愛着を持ったユーザーはすんなり有料機能を購入するかもしれません。
ただ、もともと無料で使えていたものを有料にするとユーザーに嫌われるので、それはやめたほうがいいと思います。
アプリの拡大→ユーザーの定着→機能の追加→マネタイズという流れです。
「クックパッド」もこのビジネスモデルですね。今は、昔はなかった月額会員という選択肢が存在しています。
パターン2 位置情報を利用した広告モデル
2つめは、ピクレトリの特徴である「位置情報」を利用したビジネスモデルです。
ピクレトリにユーザーのリマインドと位置情報がたまっていけば、「〇〇したいユーザーは今どこにいるのか」がわかります。これを企業の広告に利用できるのではないかなと思います。
例えば、スーパーの店長がピクレトリに広告を出稿するとします。
ピクレトリによって「スーパーで魚を買いたいユーザーが今近くにいる」ということがわかります。そのタイミングで、スーパーのお買い得情報やクーポン、魚に合うお惣菜の宣伝などを自動でユーザーに配信するというものです。これができれば、ピクレトリに広告収入が入ります。
ユーザーの位置情報を企業に売っていいのかという問題もあり、実現可能性は薄いかもしれませんが、これができたら面白そうだなぁと思います。
パターン3 今後もマネタイズしない
最後のパターンとして、ピクレトリは今後一切マネタイズをしないということもあり得るかと思います。
ピクレトリを運営するnextremerは、ピクレトエリだけでなく他のAIのサービスも展開しています。他のサービスで資金を稼ぎ、それをピクレトリの開発に当てます。
ではなぜ、儲からない製品を作るのか?
まず一つ考えられるのが、ピクレトリは次の製品のための実験である可能性があります。このアプリをリリースすることで、次の製品の開発に向けてユーザーのフィードバックなどを受けることができるということです。もう一つ考えられるのが、自社の宣伝のためです。ピクレトリを通じてより多くの人に会社について知ってもらい、その他の製品のユーザーの獲得につなげるというもの。
グーグルもそんな感じですよね。グーグルは、メールとかドライブとかたくさんの製品を無料で提供していますが、それはグーグルというプラットフォームにユーザーを集めて、より多くの広告収入を得るためです。
今は完全無料のピクレトリが今後どんなビジネスモデルで攻めてくるのか、注目です!
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