「テレビ東京ビジネスオンデマンド」好調のワケを4C分析してみた
こんにちは!ビジネス系IT女子のちーさんです。
本日は、先々週紹介した「テレビ東京ビジネスオンデマンド」についてビジネス視点で考察します。
サービス紹介記事はこちら↓
テレビ東京ビジネスオンデマンドは、2013年にサービス開始して以降、順調に会員数を伸ばしています。
サービス好調の理由を、今回は「4C分析」というビジネスフレームワークを使って分析します!
4Cは、
Customer(市場/顧客),Company(自社の強み),Channel(流通),Competitor(競合)の4つを現します。
それぞれ見ていきましょう!
INDEX
1.Customer(市場/顧客)
2.Company(自社の強み)
3.Channel(流通)
4.Competitor(競合)
1.Customer(市場/顧客)
まずは、市場という観点から。テレビ東京ビジネスオンデマンドの市場は、「見逃し配信サービス市場」に分類されるかと思います。調べたところ、2021年までに約7倍に!これはびっくり(笑)。
出典:https://www.nri.com/jp/event/mediaforum/2015/pdf/forum230.pdf
最近は、決まった時間に放送されるテレビを観るのが難しかったり、そもそもテレビを持たない人が増えたり、webで動画を見るのが主流になったりと、見逃し配信サービス市場は追い風ですね。これも好調の理由のひとつだと思います。
次に、顧客の観点を見てみます。テレビ東京ビジネスオンデマンドの顧客ターゲットは、「ビジネスパーソン」ですね。なので、テレビ東京ビジネスオンデマンドでは、テレビ東京の番組すべてを放送するのではなく、経済番組やニュース番組のみを配信しています。同じ見逃し配信サービスの「NHKオンデマンド」と比べると、ターゲットがかなり明確だと思います。NHKの方は、ニュース、ドラマ、アニメなど幅広いテーマの番組が観れます。私は、こちらも登録したことがあるのですが、配信番組数の割に観たい番組が少なかったため、定額で払うには損をしている気がしてやめました。ターゲットが明確だからこそ、コンテンツやテーマを絞って質の高いサービスを提供できていると思います。
2.Company(自社の強み)
テレビ東京ビジネスオンデマンドの最大の強みは、コンテンツが唯一のオリジナルコンテンツであることだと思います。テレビ東京の番組は、他のサービスで観ることはできません(テレビを除いて)。しかし、HuluやU-NEXTなどの動画配信サービスは、そのサービスでしか観ることができないコンテンツがあまり多くないですよね。人気の映画やドラマを他から買い取って配信しているため、コンテンツにかぶりが出てきます。そのため、コンテンツ以外での差別化が必要になります。一方、テレビ東京ビジネスオンデマンドはコンテンツそのものが強みになり、差別化できていますね。
3.Channel(流通)
多くの動画配信サービスは、月額1000円前後が相場ですが、テレビ東京ビジネスオンデマンドの価格は月額500円と安くなっています。その秘密は、チャネルにあると思います。Companyの所にも書きましたが、通常の動画配信サービスは、コンテンツをどこかから購入する必要があります。また、視聴数に応じてコンテンツ提供者にお金を払うこともあります。その分のコストがかかるんですね。一方、テレビ東京ビジネスオンデマンドは、完全に自社でコンテンツを提供しているため、コンテンツ利用料などのコストがかからず、その分安く提供できているのではないかと思います。
4.Competitor(競合)
テレビ東京ビジネスオンデマンドは、動画配信サービスですが、競合はHuluやU-NEXTなどの動画配信サービスではないと思います。なぜなら、ターゲットが「最新ニュースや経済情報を集めたいビジネスパーソン」だからです。つまり競合は、最新ニュースや経済情報を発信しているメディアということになります。代表的なもので思いつくのが、「NewsPicks」や「日経新聞」でしょうか。テレビ東京ビジネスオンデマンドは、そうした競合と比較しても、動画であるという部分で独自のポジションを築けているのではないかと思います。
4C分析とかしてみると、デキるビジネスパーソンになった気になりますね(使い方合ってるかは別として…笑)。
でも実際、フレームワークに当てはめて考えてみると、とても書きやすかったです!
これからも、ビジネスパーソンとして使えるフレームワークを増やしていきたいです。
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