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アドレスホッパーが銭湯・サウナにハマる理由【市橋正太郎インタビュー】

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こんにちは!IT女子のちーさんです。

今回はアドレスホッパーの市橋さんにお話を聞いてきました!実は、市橋さんとは1年前から知り合いで、1年前にも取材させてもらってたんです。

 

i-chihiro93115.hatenablog.com

 

あれから色々あって、内容も古くなっちゃったので、今回新たに取材させてもらいました!

そして市橋さんと言えば、私に銭湯の良さを教えてくれた恩人なのです。市橋さんがいなかったら私の今の銭湯ライフはなかったことでしょう(笑)その辺の思い出話もしながら、今回は「アドレスホッパーと銭湯・サウナ」をテーマに語っていただきました。

 

 

Profile

市橋正太郎

京都大学卒。サイバーエージェントやAbemaTVでマーケターとして活躍した後、株式会社m-gramのCMOとして就任。現在は、Address Hopper Inc.代表としてアドレスホッパーカルチャーを広めるための活動をしている。

市橋正太郎 in 🇯🇵| アドレスホッパー (@addhopper) | Twitter

 

市橋さんとサウナの出会い

市橋さん、お久しぶりです!

久しぶり〜。

1年前は銭湯の良さを教えてくれてありがとうございました(笑)

そうだよね!あそこからだよね。ルームシェアしたときの清水湯。

それがきっかけで銭湯にハマってもう今は銭湯オタクになりました。市橋さんが銭湯とかサウナにハマったのっていつごろだったんですか?

えーとね。アドレスホッピング始めたのが2017年の12月からなんだけど、その前からサウナには行ってて。2017年の夏ごろにたまたま「サ道」っていう漫画を読んで、サウナいいなってなってたまにサウナ行ってたんだよね。

そのころはたまにだったんですね。

そう。んで、アドレスホッピングを始めて、そうなると宿のお風呂が微妙なところもあったからそれでサウナにほぼ毎日通うようになった。

じゃあ、アドレスホッピングを始めたことで、完全なるサウナーになったってことですね。

そうだね。昨日も新宿のテルマーユに泊まってきた。池袋のレスタにもよく行くね。

レスタとかってけっこう高いイメージがあるのですが。実際コスパとかどうなんですか?

サウナに泊まると、大体3,000~5,000円くらい。まぁゲストハウスやホステルと同じくらいだよね。確かに、普通に家がある人にとっては高く感じるかもしれないけど、アドレスホッパーは家賃にお金をかけていないから、宿泊代と捉えれば安く感じるよね。そもそものコスト構造が変わったから気軽に行けるようになったってのもある。

でも、個室とかないですよね。安かったとしてもちゃんと休めなかったら意味ないんじゃないですか?

個室はないよ。言ったら巨大ドミトリーみたいなもんよね。確かに、たまにいびきかいたおっさんがうるさいことはある。でもね、僕的には狭い風呂に入って個室のベッドで寝るより、サウナとでっかい風呂で整って、リクライニングチェアで寝た方が疲れが取れるんだよね。

なるほど。つまりゲストハウスやホステルよりもコスパが高いと。

全然高い。あと、満席になることはないし、予約もしなくていいから楽。実際、サウナとか銭湯好きのアドレスホッパーは多いよ。

 

その土地に溶け込みたいならサウナに行け!

そういう利便性だけじゃなくて、その土地の良さを感じるという意味でも銭湯やサウナはおすすめ。

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ヘルシンキの市橋さん一押しサウナ「クルットゥーリサウナ」

どういうことですか?

アドレスホッパーになって、色んな土地に行く機会が増えたわけだけど、土地を知る方法が3つあると思うんだよね。

ほうほう。

まず1つめが、地元のローカルなお店でご飯を食べること。

これはみんなやりますよね。

2つめが、街を走ること。走るペースっていうのが遅すぎず早すぎず、街全体を見るのにちょうどいいと思う。

なるほど。

そして、3つめがその土地の風呂に入ること。

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でた。

風呂に入るっていう行為がすごくアドレスホッパーらしいと思うんだよね。旅行じゃなくて、その土地に住む前提で来ているという意味で。なんとなくだけど、土地の水に浸ると親近感が湧いた感じになる。だから、ホッピング先では水と戯れることを割と意識してるなぁ。

私も旅行先で意識的に銭湯に行ってますが、銭湯とか行くと地元の人と話すチャンスもありますしね。

そうね。この前、フィンランドに行ったんだけど、そのフィンランドのサウナがけっこう面白くて。フィンランドのサウナって、日本の銭湯みたいに地元住民の憩いの場みたいになってるの。んで、サウナの中央には主みたいなおっさんがコワイ顔で座ってて、その横に若者たちが並んでる、みたいな。

そのおっさん怖そう(笑)

うん(笑)でも何往復かしてると、「どこから来た?」とか話しかけられて、「日本で毎日サウナ行ってます!」とかって言うとすぐ仲良くなれたよ。

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共通の好きなものがあると強いですね。

実際、サウナは地元のコミュニティに溶け込みやすい場所だと思う。フィンランドサウナは、「ロウリュウ」って言って室温を上げるために水をかけたりするんだけど「水かけていい?」みたいなところから会話が生まれたりするからね。しかも、みんな裸だから、肩書きとかなくフラットな状態で人として向き合えるんだよね。

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フィンランドサウナの様子

確かに。それは、日本の銭湯やサウナでも同じことが言えますね。サウナとか銭湯って、なんか飲食店とかよりも知らない人に話しかけやすいですよね。

そうだね。飲み会とかだとみんなでバーって喋ってて入り込む隙がない感じだけど、サウナだと余白があるからね。基本的にみんな同じ方向見て黙ってるけど、話しかけてもOKみたいな。

サウナや銭湯は、泊まる場所としてもコスパが高いだけじゃなく、地元の人のコミュニティに溶け込みやすいアドレスホッパーにとって最高の場所ということですね!

 

社会的なアドレスをホッピングする

僕たちは、物理的な住所を移動しているわけだけど、社会的なアドレスも同時にホッピングしてると思うんだよね。

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社会的なアドレス?

社会的なアドレスっていうのは、つまり肩書きとかアイデンティティのことね。例えば、僕たちは外国に行くだけで「日本人」というアイデンティティーが付与されて、日本のことを喋るだけで喜ばれたりするじゃん。でも、日本で「日本は寿司が美味しいよ」とかって話しても「ふーん」って感じじゃん。

そうですね。

日本にいると「日本人である」というアイデンティティー以上に何か特別な肩書きとか高度なアイデンティティがないと評価されづらいのが現状だけど、移動すれば日本人ってだけで重宝されたりもする。そんな感じで、移動をすることで社会的なアドレスも変わっていくんだよね。

移動することでアイデンティティーも変わる。興味深いですね。

 

みんなが自由に移動できればいじめはなくなる

アドレスホッピングして色んなところに行くと、色んな価値観を体感できるから、他人に対して寛容になれるし、自分自身のことも好きになれる。みんなが自由に移動できるようになったら、いじめとかもなくなると思うんだよね。

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あ!私そういう動画見たことあります。人類はもともと移動民族(遊牧民)だったけど、定住するようになって身分制度ができて土地の争いが始まった、みたいな。それを見て、人類が遊牧民に戻れば戦争もなくなって平和になるんじゃ、と思いました。


【漫画】農業革命はどう起こったのか?【マンガ動画】

現代は、定住を前提として社会が組まれてるからね。会社員とかも毎日同じ場所に出勤しないと行けないし、小さい子供とかがいると引っ越しするのもけっこう難しかったりするじゃない。

まぁそうですね。だんだんフリーランスとかリモートワークとか増えてますが、大半の人は定住した方が合理的な生活をしてますよね。

でも、僕的にはそれって人権侵害だと思うんだよね。人には「移動の自由」とか「環境選択の自由」とかあるべきだと思う。だって、自分が住んでる地域のママ友とたまたまウマが合わなかったら苦しいじゃん。

確かに。そういえば、前取材した記事でも言ってましたね。「人は複数のコミュニティに所属した方が幸せになれる」って。

 

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誰もがアドレスホッパーを選択できる社会を

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ここから僕たちがアドレスホッパーという会社でやりたいことに繋がるんだけど、僕たちはアドレスホッピングというライフスタイルを誰もが気軽に選択できるようにしたいのよ。アドレスホッパーは家を持たないというんじゃなくて、自由に移動ができるっていうのが本質。だから家は持ってても全然OK。

あ、家持っててOKなんですね。

家を持ってても自由に移動できるならいいと思う。今僕たちがアプローチしてるのは物理的な移動だけど、これって精神的な自由に繋がってくると思うんだよね。

というと?

例えば、疲れた時にサウナ行ったら疲れが取れたとか、運動したら元気になったとかあるじゃない。ある投資家の人が言ってたんだけど、今って、情報が多くていつでもスマホ見てて、人が頭でっかちになってるけど、このタイミングでまた身体感覚を大事にする時期が来ているって。僕たちも物理的な移動の自由を提供することで、精神的な自由を提供しようとしている

移動の自由かぁ。私は会社員として勤務地が決まってるので難しいなぁ。

今はそうよね。これから時間をかけてそのハードルを下げたいと思ってる。定住前提から移動前提の暮らしを選べるようにね。そのために、最近取り組んでいることとしては、アドレスホッピングのマガジンお試しアドレスホッパーを始めたよ。

マガジンなら好きな時間に読めるし、お試しなら家を捨てなくても気軽に体験できますね!

アドレスホッパーに少しでも興味を持った人は、「Hopping Magazine」を読んでみてくださいね!

Hopping Magazine - ホッピングマガジン

 

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