音楽を無料で提供できる広告収入モデルの仕組みとは?ー音楽アプリMusicStreamを例にー
こんにちは、ビジネス系IT女子のちーさんです。
本日の記事では、前回紹介した無料音楽アプリ「MusicStram」の収益モデルについて見ていきたいと思います。
前回の記事はこちら↓
まず、MusicStreamはどうやって収益を稼いでいるかというと、すべて広告によるものです。ユーザーからの課金は行っていません。
広告モデルは、ユーザーが広告をクリックしたときやインストールや購入などのアクションを行ったときに収入が得られる収益モデルです。
広告で稼いだ収益で、無料で音楽をユーザーに届けているのです。
音楽アプリに広告モデルが向いている理由
音楽アプリのような特徴を持つアプリは、広告モデルが向いていると思います。理由を3つ挙げました。
・ダウンロード数が多い
広告の目的は、より多くの人に宣伝することなので、たくさんの人がアプリを使わなければ意味がありません。音楽は、世代を問わずみんなが好きなものなので、ターゲットが幅広くダウンロード数を稼ぎやすいです。
・使用頻度が高い
音楽というのは、人によっては毎日聴くものです。起動回数が多ければ多いほど、一人当たりの広告表示回数が高くなるので、収益が上がる可能性も高くなります。
・エンタメ系
音楽やゲームなどのエンタメ系は、広告との相性がいいと思います。以前、iPhoneが定規になるアプリをダウンロードしたのですが、そのアプリの広告はなんかすごい邪魔だなと感じました。でも、MusicStreamの場合、広告のカラフルなイラストなどが音楽や映像とマッチしているので、うまく溶け込むことができるんじゃないかなと思います。エンタメ系アプリは、事務的なツール系アプリと比べて、ユーザーが広告を邪魔なものに感じにくいと思います。
MusicStreamから学ぶ、いい感じの広告配信
MusicStreamの広告配信のしかたで、いいなと思ったところを紹介します。
・コンテンツに合わせた広告
MusicStreamの広告に多いのが、フリマアプリやゲームアプリなどの広告です。これは、音楽アプリというコンテンツに寄せた広告を配信してるなと思います。アプリを多用している人は、アプリに関心を示す可能性が高いですよね?また、アプリで音楽を聴く人は比較的若い人が多いと思われるので、若者人気なフリマアプリとか若者が好きそうなメディアとかゲームの広告を配信しているわけです。このように、自分のコンテンツに合わせた広告を配信することを、広告用語では「コンテンツマッチ」と言います。
・ユーザーの過去の行動に合わせた広告
私、最近楽天のアプリでスマホケースを購入したのですが、その広告がMusicStream内でも登場しています。もし仮に、スマホケースを検索したけど購入しなかったとしたら、このアプリ内の広告を見て「やっぱり買おうかな」と思い出して購入するということを狙っています。ユーザーの全く関心のないことではなく、過去の行動に基づいて関心のある広告を配信しているということですね。このような広告配信を「行動ターゲティング」と言います。
・ユーザーの体験を阻害しない広告
MusicStreamの広告でいいなと思ったのがこれです。
曲をタップすると、再生するかプレイリストに追加するか選べるんですけど、そのときに全画面の広告が出てきます。大きく表示されるので、インパクトがあるし必ず目につきます。ここでのポイントが、広告をわざわざ閉じなくても次のアクションに行けるということです。よくあるのが、広告だけが全体に表示されて、次に進むにはバツボタンを押さなきゃいけないパターン。あれって結構ストレスじゃないですか?しかし、MusicStreamの場合、すぐ下に再生と追加のボタンがあるので、スムーズに次に進めます。興味を持ったら広告をクリックすればいいし、なかったらそのまま進めばいいということになります。広告のインパクトとユーザーの体験を阻害しないことを両立しているという点で、いい広告の出し方だと思いました。
ユーザーの目的を意識した広告があってもいいのでは?
MusicStreamを使うユーザーの目的は、当然音楽を聴くことですよね。MusicStreamに配信する広告も、もっと音楽を意識したものにすれば、ユーザーにより良い体験を提供できると思います。例えば、再生しているアーティストのライブ情報とか、CDやDVDの広告とか。私は、GReeeeNが好きなので、GreeeeNのライブチケットとかが買える広告があったらクリックしちゃうかもしれません。しかも、GReeeeNの曲を聴いている時だったら、気持ちが高まって購入しちゃうかもしれません。このように、アプリを使うユーザーの目的に合った広告を配信していくことで効果が高まるんじゃないかなと思います。とは言っても、そこまで細かくターゲティングするのはコストもかかることだと思うので、費用対効果が見合わないのかもしれませんが。細かくターゲッティングするコストが今後もっと低くなれば、そうなっていくかもしれませんね。
今回のビジネスモデル研究は以上です!
アプリの広告邪魔だなと感じる方も多いかと思いますが、より多くのユーザーに便利を届けるために広告は必要なものです。よりユーザーに合った広告を配信できるアプリが増えるといいなと思います。
音楽アプリ「MusicStream」で最新ヒット曲からお気に入りプレイリストを作る方法
こんにちは!IT女子のちーさんです。
今日は、music streamという音楽アプリの紹介です。
最近、ストリーミングの有料アプリが流行っていますが、このアプリを使えば無料で音楽を楽しむことができます!
この記事は、こんな人におすすめです!
- テレビを観ないから最近流行りの曲がわからない。
- 流行りの曲を覚えて、カラオケで歌いたい。
- お気に入りの曲がなかなか見つからない。
- スマホでプレイリストを作りたいけど、お金は払いたくない。
- 家にwifiがある。
私自身、このアプリを使う前は世間の流行りの曲についていけず、カラオケでは懐かしソングばかり歌っていましたが、今なら最近の曲も歌えます!笑
新たなお気に入りアーティストにも出会うことができました。
最新曲からお気に入りソングがつまったプレイリストを作る方法の大まかなやり方は、「ランキング」と「お気に入り」という2種類のプレイリストフォルダを作って、気に入った曲だけランキングからお気に入りに移動させる、という感じです。
オススメのやり方なので、どうやるのかを画像付きで紹介したいと思います!
①最新ランキングをチェックして、1位から順にタップ。
②YouTube内の動画を選んで長押しする(評価順なので1番上が無難)。
③プレイリスト「ランキング」を作って曲を入れる。
④ランキングプレイリストに最新曲を入れたいだけ入れて、全再生を押す。
⑥ランキング1位から順に曲を聴く。
⑦プレイリストメニューに戻り、その曲が気に入ったら長押しして、プレイリスト「お気に入り」に投入。
⑧ランキングプレイリストの中から気に入った曲だけお気に入りプレイリストに入れたら、左にスライドでランキングプレイリストの曲を削除する。
⑧お気に入りプレイリストの完成!シャッフル再生もできます。
このアプリは、シャッフル再生やバックグラウンド再生もできるし、長押しやスライドなどの操作方法も直感的で使いやすいです!
ただし、Youtubeでの再生なので、wi-fi環境のある場所で使わないと通信量が大変なことになりますので気をつけて☆
あと、たまに本人映像がなくてYoutuberのカバーしかないこともありますが、意外とクオリティ高いので、普通にいけます。ありがとうYoutuber。
みなさんも、流行りの曲が知りたいな、聴きたいなというときは、このアプリを使ってみてください♪
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AI×位置情報のリマインダーアプリ「ピクレトリ」のマネタイズ方法を探ってみた
こんにちは!ビジネス系IT女子のちーさんです。
今回は、前回紹介したリマインダーアプリ「ピクレトリ」について、今後どのようなマネタイズが可能になるか探っていきたいと思います。
前回の記事はこちら↓
ちなみに、ピクレトリを運営する会社は、株式会社nextremerです。AIを活用したサービスを提供しているようです。
ホームページでは、ピクレトリは「言語理解という技術を用い、予定に関する人の言葉を理解し人の代わりにリマインドする」という説明がされています。
アプリを見る限り、ピクレトリは現在売上を上げていないと考えられます。
提供も無料ですし、アプリ内の広告も一切表示されません。
ただ、企業がお金を生まないアプリを単なる親切心で作ることはありえないので、これからピクレトリがどのようなビジネスモデルで存続していくのか、考えてみます。
マネタイズのパターンを3つ考えてみました。
パターン1 有料機能の追加
1つめは、現在無料で提供している機能はそのままに、新たにより便利な有料機能を提供してその分で収益を上げるという方法です。「フリーミアム」と呼ばれてるモデルです。
アプリのマネタイズとしてはよくあるものですね。
ピクレトリは、割と新しいサービスですので、現在はとにかくダウンロードしてもらうためにすべての機能を無料で提供して知名度アップを図っていると考えられます。
ある程度アプリが広まってユーザーが定着したら、既存機能に関わる有料機能を追加していきます。すでにアプリに愛着を持ったユーザーはすんなり有料機能を購入するかもしれません。
ただ、もともと無料で使えていたものを有料にするとユーザーに嫌われるので、それはやめたほうがいいと思います。
アプリの拡大→ユーザーの定着→機能の追加→マネタイズという流れです。
「クックパッド」もこのビジネスモデルですね。今は、昔はなかった月額会員という選択肢が存在しています。
パターン2 位置情報を利用した広告モデル
2つめは、ピクレトリの特徴である「位置情報」を利用したビジネスモデルです。
ピクレトリにユーザーのリマインドと位置情報がたまっていけば、「〇〇したいユーザーは今どこにいるのか」がわかります。これを企業の広告に利用できるのではないかなと思います。
例えば、スーパーの店長がピクレトリに広告を出稿するとします。
ピクレトリによって「スーパーで魚を買いたいユーザーが今近くにいる」ということがわかります。そのタイミングで、スーパーのお買い得情報やクーポン、魚に合うお惣菜の宣伝などを自動でユーザーに配信するというものです。これができれば、ピクレトリに広告収入が入ります。
ユーザーの位置情報を企業に売っていいのかという問題もあり、実現可能性は薄いかもしれませんが、これができたら面白そうだなぁと思います。
パターン3 今後もマネタイズしない
最後のパターンとして、ピクレトリは今後一切マネタイズをしないということもあり得るかと思います。
ピクレトリを運営するnextremerは、ピクレトエリだけでなく他のAIのサービスも展開しています。他のサービスで資金を稼ぎ、それをピクレトリの開発に当てます。
ではなぜ、儲からない製品を作るのか?
まず一つ考えられるのが、ピクレトリは次の製品のための実験である可能性があります。このアプリをリリースすることで、次の製品の開発に向けてユーザーのフィードバックなどを受けることができるということです。もう一つ考えられるのが、自社の宣伝のためです。ピクレトリを通じてより多くの人に会社について知ってもらい、その他の製品のユーザーの獲得につなげるというもの。
グーグルもそんな感じですよね。グーグルは、メールとかドライブとかたくさんの製品を無料で提供していますが、それはグーグルというプラットフォームにユーザーを集めて、より多くの広告収入を得るためです。
今は完全無料のピクレトリが今後どんなビジネスモデルで攻めてくるのか、注目です!
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アプリのビジネスモデルを探る記事第1弾
ビジネス系IT女子のメルマガやってます
うっかり忘れをなくす!GPSを活用したリマインダーアプリ「ピクレトリ」
こんにちは!IT女子のちーさんです。
今日は、ちょっと変わったリマインダーアプリ「ピクレトリ」を紹介します。
リマインダーやタスク管理アプリを使っててこんなことはありませんか?
「後でやらなきゃと思って登録してたけど、登録したこと自体忘れてた」
「後でやらなきゃいけないけどやる時間が決まってないとき、リマインド時間をどう設定すればいいかわからない」
そんなときは、ピクレトリを使ってみてください!
ピクレトリは、「どこで・何をする」を登録するだけで、
指定した場所に着いたときに勝手に通知してくれます。
アプリが常にGPSを認識して、その場に合ったリマインドをしてくれます。
使い方を簡単に説明します。
①「声で入力」か「手で入力」を選択し、「いつ・どこで・何をする」を入力。
音声認識がイマイチなので、私は手で入力しています。特に時間が決まってない場合「いつ」は入力しなくても大丈夫です。
②文章を解析する。
このアプリは、AIが使われています。おそらくここで、「コンビニ」は場所の名前であること、「水道料金を払う」は行為であることを認識していると思われます。コンビニを地図で探せるのもAIの力です。AIによって、入力が楽になっているということですね。
③設定した場所に到着すると通知が来る。
GPSを使って、その場所に着いたことを認識して通知します。
さらに、ピクレトリの特徴を3つ!
ピクレトリの特徴①とにかく通知回数が多いから忘れにくい
ピクレトリは、その場所に着くたびに通知をします。「どこかのコンビニ」と登録するだけで、コンビニに着くたびに通知をくれるのです。
通知を受け取って「今はできないから後で!」というときも次のコンビニに着いたらまた通知されます。何度も知らせてくれるので、大事なことが忘れにくくなります。
ピクレトリの特徴②場所の設定を細かくできる
場所の設定の仕方は、2通り。1つはロケーション(住所)。ピンポイントで場所を登録したいときに使います。半径何メートルに着いたら通知するという設定も可能です。もう1つはジャンル。「コンビニ」「郵便局」など、どの場所にもあるお店のジャンルなどを登録すれば、そこに着くたびに通知が出ます。
ピクレトリの特徴③電池の消耗が激しい
最大の欠点は、電池消耗です。「なんか最近電池消耗するなぁ」と思っていたら、このアプリをダウンロードしてからでした(笑)。常に位置情報を取得しているので仕方ないですね。でもリマインダーアプリとして優秀なので、それでも消さずに使っています!不安な方は、モバイルバッテリー持ち歩きましょう。
以上、最近面白いと感じたリマインダーアプリの紹介でした。
来週は、ビジネス系ということで、このアプリのマネタイズについて探りたいと思います。現在は完全無料で提供されていますが、今後どのようなマネタイズが可能なのか、考えてみます。
それではまた来週!
メルマガ始めました。無料でできる!メルマガ発行のやり方
こんにちは!IT女子のちーさんです。
突然ですが、私メルマガを始めました。笑
最近、日々のニュースに関心を持ってそれに対する意見を持つことの大切さを実感したためです。
それを発信する手段として、毎日短文を作って配信することが強要される「メルマガ」を選んでみました。
題して『IT女子ちーさんのwebメルマガ』!
いいのが思いつかず、タイトルはブログから引用したテキトーなものです。
配信することは、
★最新ニュースから妄想!思いつきのビジネスアイデア
★おもしろwebサービス体験談
★徹底分析!webサービスのビジネスモデル
★今日のおすすめビジネス書
メインは一番上の未来予測です!例えばこんな感じ
↓登録はこちらから
ところで、メルマガって誰でも無料で始められるって知ってましたか?
今回は、無料メルマガの始め方について書きます。
利用するサイトはこちら
まずは、サイトに新規登録します。
続いて、メルマガの情報を入力。
大カテゴリーは後から変更するのが面倒なので注意!
ここで、サンプルを入力します。
サンプルは、審査に使われます。よく考えて、この画面に来る前に下書きしておいたほうがいいですね。
4日後、承認メールがきました!
このように、配送時間を予約することもできます!
メルマガの発行、まさか無料でできるとは思ってなかったです。
また新しいことを始められてわくわくしてます!
ブログの更新情報なんかも受け取れますので、よかったら、登録してみてください♪
【比較画像あり】劇場版デジモン&無印アニメ聖地巡礼in光が丘〜新宿
こんにちは!IT女子のちーさんです。
今日はこどもの日、ということで童心に帰ってみました♪ 笑
子供の頃、大好きだったアニメ「デジモン」。改めて見返して今更気づいたのですが、デジモンってパソコンの中の世界にいたんですよね。
…そして思ったのです。私のIT好きの原点は、もしかしたらデジモンにあるのではないかと。(ITブログだけどデジモンを取り上げたくてこじつけた^^;)
というわけで、一部デジモンの舞台となった光が丘へ聖地巡礼に行き、アニメとそっくりの写真を撮ってきました!
劇場版デジモンアドベンチャー編
太一とヒカリが初めてアグモンと出会ったお話のシーンです。
アグモン、家を飛び出し、街に繰り出す!
ここはかなり再現度高い。
看板の色が変わってました。あと、信号も移動したのかな?
アグモン、光が丘をウロウロ。
ここ見つけるのに一番苦労した。
劇中何度も登場する階段。
アグモン大暴れ
公衆電話と階段の位置関係が逆でした。
アグモンvsデカイ鳥
このあと、歩道橋が崩されます。
消えたアグモン
木で見えにくいけど、郵便局に注目。映画のラストシーンです。
デジモンアドベンチャーアニメ版 第29話/30話編
アニメで再び光が丘が登場。バードラモンがマンモンと戦いました。
わかりにくいけど、位置はあってるはず。
これもそっくり!
わぁ、こどもたちがみんないる〜!
都営12号線から大江戸線に。専門店街まで忠実に再現されてる。
参考までに、今回写真を撮った場所の地図(★マーク)
アニメが放送されてからだいぶ経ってますが、ほとんどそのまま残ってておもしろかったです!写真もできるだけアニメに忠実になるように頑張りました(笑)
デジモン好きな方は、この写真を参考にぜひ訪れてみてください!
IT女子の原点振り返りおわり。
ーー2016/05/09追記ーー
第30話で登場した新宿の画像を追加しました!
太一たちは光が丘から電車で新宿へ!
この形は…!
すごく忠実に再現されていますが、ちゃっかり「LULUNE」になってます。
「パソコン」の看板が10年以上変わらないという事実に驚きました。笑
今度は、もうひとつの舞台お台場でもやりたいな!
あらゆるコミュニケーションの問題を解消するたった1つの条件
問題①ミーティングで、自分の意見を言えない
問題②人前で話すとき緊張してうまく話せない
問題③会話が続かない
何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール (中経の文庫)
- 作者: 松橋良紀
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プレゼンに関する記事です。
「Audible」月額1500円で本が聴き放題の秘密とは?
ちなみに「Audible」はアプリの名前でもあるのですが、会社の名前でもあります。もともとは、Audibleというアメリカの会社が出していたサービスですが、2008年にAmazonに買収されて、今はAmazonの子会社です。
こんなに便利なオーディオブック、なぜ広まっていないのか?
前回の記事でも紹介した通り、オーディオブックってすごく便利です。でも、紙の書籍や電子書籍ほど広まっていないですよね。なぜでしょうか?
おそらく理由は2つ
①オーディオブックは紙の書籍より値段が高かったから
②ダウンロードや取り込みなどの手間がかかったから
まず①についてですが、オーディオブックはナレーターの手配や収録など制作にかなりのお金と時間がかかります。そのため、初期の販売価格は通常の書籍よりも高かったと考えられます。
②については、以前はオーディオブックを視聴するために、まずwebサイトでダウンロードし、その後に携帯音楽プレイヤーに取り込むという作業が必要でした。高い割に手間だったら、それは普及は難しいですよね。
しかし、Audibleは上記の2つの理由どちらも解決しています。Audibleの価格設定は、高いどころか月1500円で聴き放題という、書籍より割安になっています。また、スマホアプリで提供することにより、本探しからダウンロード、視聴まで全てアプリだけで完結するようになっています。
オーディオブックの問題を解決できたAudibleは、これから日本のオーディオブック市場を伸ばしていくのではないでしょうか。
Audibleのビジネスモデル
Audibleは、月額会員制モデルです。月額1500円でタイトルが聴き放題となっています。形態としては、音楽のストリーミングサービスと似てるかもしれないですね。
でも、普通に購入したら1000円以上する本が1500円で聴き放題になるって不思議ですよね。
その秘密は、「コンテンツの買い取り式を取っている」ことにあると思います。
Audibleは、自社ですべてのコンテンツを制作するのではなく、ほとんどのコンテンツを他社から買い取っています。
主な買取先は、2004年からネットでのオーディオブックの提供をしていた株式会社オトバンク。オトバンクは「FeBe」というサイトを運営しています。自社で本の収録を行い、月額ではなく1冊いくらという形でオーディオブックを販売しています。
そのため、Audibleは自社でコンテンツを制作することなく、多大なコストをかけることなく聴き放題サービスを提供できているのではないかと思います。つまり、オーディオブックのプラットフォーマーです。さすがAmazon傘下の会社だけあり、Amazonのビジネスモデルと似ています。
あとは、Amazonの資金力で初期費用をカバーしている可能性もあります。
また、すでにユーザーを持っているというのも強みになっていますね。Amazonプライム会員なら3ヶ月無料といった、既存のAmazon会員を取り込んで囲い込む戦略を取っています。
Audibleの課題
Audible最大の難点は、作品の種類、特に人気作品が不足しているということです。私自身も、今のところあまり聞いたことないようなマイナー作品ばかり聴いています。
なぜ人気作品が不足するのか?その理由も、買い取り式にあると思います。
おそらく、買取先の会社が人気作品を提供しようとしない又は人気作品を高額で販売しているため買取できないのではないでしょうか。
オーディオブックを制作している会社は、定額ではなく本ごとに販売を行っており、人気の本はAudibleに取られるよりこちらで高く買って欲しいのだと思います。
扱うコンテンツが一緒になってしまえば、競合して、安い方が勝ちますからね。
現状、Audibleには最近の話題の小説などはほとんどなく、古典や近代文学が多い状態になっています。買取価格の安いものから集めているのかなと思いました。
個人的には、Audibleにも人気作品をどんどん増やしてもらいたいのですが、買い取り式を取っている限り難しいかもしれないですね。
Audible vs FeBe の勝負の行方は?
同じオーディオブック市場で、プラットフォーム型のAudibleとコンテンツ制作型のFeBe、この両者がどう競合していくかを予想してみました。
ストーリーとしては、3つあり得るかと思います。
①Audibleが会員数を伸ばし、FeBeが負ける
オーディオブックは一度制作してしまえば、あとは制作費や流通費などほとんどかからないので、売れば売るほど儲かることになります。Audibleの場合は、一度買い取って、あとは定額会員数を増やせば増やすほど儲かります。
つまり、Audibleのマーケティングや会員獲得戦略がうまくいって儲かれば、人気作品を買い取ることなく自社で制作できるようになります。
すると、FeBeとコンテンツが同質化し、価格の面でAudibleが勝るので、FeBeが負けることになります。
②Audibleが会員数を伸ばせず、FeBeが人気作品を独占する
逆に、Audibleが会員数を伸ばせなかった場合、自社コンテンツを作成する資金が足らず、今の状態が続くことになります。
もうすこしオーディオブックが一般化していけば、Audibleは安いけど質が低い、FeBeは高いけど質が高いというイメージになり、棲み分けされていくかもしれません。
もし、FeBeが月額モデルにできたらAudibleの価値は完全になくなってしまいますね。
③Audibleが会員数を伸ばせず、Amazonがオトバンク(FeBe)を買収する
Audibleが十分な会員数を獲得できなかったが、どうしても人気作品を取り入れようとするなら、FeBe運営社のオトバンクを買収してしまうという可能性もあるでしょう。
Amazonの資金力があれば、できそうな気がします。オトバンクは制作に注力し、Audibleがユーザーに届けるかたちになります。
ユーザーにとっては、良いコンテンツを安く得られるということで、これが一番好ましいかもしれません。
以上、ビジネス視点で見たAudibleでした!1つのサービスでも色々調べてみると面白いですね!
ちなみに、上に書いてあることは、ネット上の様々な情報を総合して勝手な見解を述べたものなので、間違っているところもあると思います。あまり鵜呑みにしないでくださいね(笑)
これからも、ユーザー視点とビジネス視点を交互に記事にしたいと思います!
通勤・通学の読書にオススメ!本を『聴く』サービス「Audible」
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ということで、ブログの方針もちょっと社会人らしくしたいと思います。
とは言っても、webサービスを紹介するという大枠は変わりません!
変更点は、主に2つ
①ビジネスモデルと収益化について考えてみる
今までは、主にwebサービスの使い方やおすすめポイントを紹介していましたが、これからはビジネスモデルと収益化についても調べたり考えたりしたいと思います。どんなwebサービスにも、ビジネスモデルがあり、ユーザーがお金を払う理由があるはずです。その理由を探り、将来のビジネスアイデアにつなげていきます。
②(できれば)広告という視点で考えてみる
勤めている会社がweb広告系なので、webサービスを広告という視点でも考えてみたいと思います。ここでいう広告というのは、アプリなどに出てくるバナー広告だけを言っているのではありません。広告主がいてユーザーに商品・サービスを宣伝していることを広告と捉えて、紹介するwebサービスに広告要素があれば、それについても言及していきたいです。
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